インプラント本体の価格の違いとは
インプラントの治療費については現在、1本30〜50万円が相場といわれていますが、中には1本10万を切る“激安インプラント”の広告もよく目にします。
治療費にはインプラント本体のほか、上部構造(かぶせ物)の価格も含まれますから一概にはいえませんが、治療費が安い場合はインプラント本体も低価格のものを使っている可能性が大きいといえます。
実際にインプラント1本が長年実績のあるインプラントの数分の1という価格のインプラントもあります。海外に行くと、30本まとめて買うとさらに半額に値引きされたというウソのような話も聞きます。そうしたインプラントの場合は品質管理において非常に不安があるといわざるを得ません。
インプラント本体の価格はメーカーによって異なっていて、チタンそのものの品質の違いはもとより、精密な加工技術に要する製作コストや研究開発費のほか高品質のインプラントを安定的に供給できる体制の維持、さらにはインプラント本体の保証制度の有無など信頼できるメーカーであればあるほど、それぞれにかかるコストもアップし、それがインプラント本体の価格にも反映するため、ある程度高価なものとならざるを得ません。
一方で低価格のインプラントの場合は、本来、必要なコストをどこかでカットしている考えざるを得ないのですが、その品質をどこまで開示し、保証しているかが明確ではありません。
低価格インプラントがすべて悪いというわけではなく、ドクターの考え方次第ですが、安全性や耐久性といった面でリスクを伴うことだけは確かです。
当院ではインプラント治療の成功率にはインプラント本体の治療実績や信頼性が大きく関わってくると考えているため、費用はかかっても信頼度や実績を優先して安全、安心のメーカーのものを使用しています。