Monthly Archive: 8月 2016

インプラント医を選ぶ際の注意点

当院では5000本以上のインプラント治療の実績があり、もちろん、1本たりとも上顎洞に落とし込んだことはありません。当院のようにインプラント治療を専門で行っている医院からみても、経験が少なく、対応できる症例が限られるドクターが、安易にこういった難しい治療はすべきではないというふうに考えます。
なぜなら、インプラントを排除する手術の方が困難であり、場合によっては骨を切除してインプラントを取り出さなければならなくなるような大がかりな手術となるためです。
ですから、難しい治療はインプラント治療を専門的に行っている歯科医院で実施されるようになるべきだと考えます。
CTがあるから100本、200本の少ない経験でも安全ということではけっしてなく、インプラントの専門医として治療経験年数が長いことはもとより、個々の患者さまの状況に応じて、適切に対処できる経験の豊富な歯科医院を選ぶべきだといえます。

インプラント手術におけるミスはなぜ、起こるのか

現在、インプラント治療も多岐にわたり、さまざまな症例に対して手術が可能となっています。なかでも、 “難症例”といわれ、これまではインプラント治療が難しいとされてきた症例についても、骨再生療法などの最先端の治療法を用いることでインプラントが可能となっています。
ただ、最近においては難症例におけるインプラント手術のミスも報告されています。臼歯部に骨の厚みが2~3㎜しかないといったケースも難症例の一つですが、インプラントの埋入時に臼歯部の骨を突き抜けて、その上方にある“上顎洞”というスペースにインプラントを落下落させたというケースが報告されています。患者さまから、奥歯の上方でカラカラ音がするという訴えがあり、CTを撮ってはじめて、上顎洞にインプラントが発見されたというケースです。CTを設置しているにも関わらず、こうしたミスが起こりうるとすれば、手術に当たったドクターの経験が少ないがゆえに起こしたしまったケースと考えられます。
※上顎洞 副鼻腔の一つで、鼻の両脇の奧にある空洞のこと。